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この記事は アルタイルの写本を書いている記事で、 あなたが探しているのはエツィオの写本の可能性があります。


"教団について知るための手引きだ、起源、目的、技術- 信条といってもいい。"
マリオ・アウディトーレ[src]
写本の表紙

写本

写本マスターアサシンアルタイルが、彼のアル・ムアリムの死後に書いた30ページの書物である。

それは、彼のリンゴに対する調査の記録、暗殺の技術、人生について記されていた。[1]

歴史編集

中世盛期編集

アル・ムアリムの死後すぐにアルタイルは写本を書き始めた。 アルタイルは全人生の中を通して得た、アサシンてテンプル騎士団の間でで続く戦いの事などを記した、その中で最も重要なものはリンゴから得た情報である。[1]

アサシンの技とピストルを含めいくつかの武器を発明し、最終的に92歳頃写本を完成させる。[1]

散逸編集

ニコロに写本を渡すアルタイル

ニコロに写本を渡すアルタイル

1267年 マシャフ砦がモンゴル軍に包囲された時、アルタイルは写本と5つの鍵ニコロマルフォのポーロ兄弟に託した。

しかし、2日後逃げ出したポーロ兄弟はモンゴル軍の奇襲に逢い写本は奪われてしまった。[2]

1321年 ニコロの息子マルコフビライ・ハーンの宮殿からそれを取り戻し、アサシンダンテ・アリギエーリに渡すが彼はテンプル騎士団に殺され、写本は弟子のドメニコ・アウディトーレの手に渡った。そして、オラント港からイタリア各所に隠されることになった。[1]

ルネッサンス編集

集まっていく写本、マリオとエツィオ

集まっていく写本

 写本が散逸した後、アサシン達は集めようと試みたが1476年の時点で6ページに過ぎなかった。

その年、エツィオはアサシンとしてのの義務だったと知り、その遺志を継いで1499年までにイタリア中に散らばる写本の断片を集め30ページの写本は完成した。写本は暗号化されており、それを解読できるのは彼の亡き父ジョヴァンニと友人の発明家であり画家のレオナルド・ダ・ヴィンチだけだった。[1]

写本には知識を保管した宝物庫を開けるために必要な2つのエデンの果実と、預言者の到来。世界中にある宝物庫の場所を記した地図が隠された。

その後、ボルジアモンテリジョーニを包囲した時に写本は再び散逸した。

[1]

近代編集

21世紀初頭 再び写本の断片は散逸し、フィレンツェの図書館に展示されるなどしていたが、その多くは個人コレクターやテンプル騎士団の手にあった。[1]

写本のページ編集

1 - 15編集

秘宝を手中におさめ、その秘密にせまろうと試みて、どれくらいたったのだろう。数日、数週間?いや何ヶ月ったったのかもしれない。


兄弟たちが来て、食事を運んできたり、話しこんでいたりした。
秘宝に取り組むのをやめろというものもあった。マリクに至っては秘宝そのものを捨ててしまえと言う。だが、まだその気にはなれない。エデンの果実とは一体何なのか。これは解かなければならない謎なのだ。

これは武器か?それとも知恵の源か?人日を知るほど、悲しみはいや増すという哲学者の言葉が今では理解できるような気がする。そう、これは確かに正しい。鉄を作る知識を得れば、鉄は剣になり、剣が戦いを生み出すのだ。

秘宝の働きは至って単純だ。人の心を奪い、魅了し、完全な服従を生み出す。人が望むものを全て与え、その見返りとして完全な服従を求める。一体誰が逆らえようか?それほど強い誘惑に。

かつて私の心は揺らいだ。アル・ムアリムの言葉に自信を失った
父とも慕うアル・ムアリムこそ、実は最大の敵だったのだ。これを使い私の心にごく小さな疑念を忍び込ませればそれで十分だった。だが、今は奴の幻影に悩まされることはない。彼はもうこの世にいないのだから。

秘宝から伝わってくるものがある。偉大な、そして危険な輝きのような…危険だからこそ、私はこの研究を止めるわけにはいかないのだ。

いつか真理に導かれる日まで
場所: サン・ジョヴァンニ地区南東 (フィレンツェ).

写本02十字軍との戦い


場所: モンテリジョーニヴィラ

写本03アサブレ


場所: アウディトーレ邸 ジョヴァンニの隠し部屋

アサシンの掟は3つの大きな矛盾をはらんでいる。1,平和を目的としながら、殺人を手段とする。2,自由な精神を広めようとしながら、師と規範には服従することが求められている。3,盲目的信仰の危険を知らしめようとしながら、自分たち自身が信じるものである。


私はこの糾弾に対し、万人を納得させられる答えを持たない。
我々はより大きな善のため、規範をねじ曲げているのだろうか?そうだとすれば、我々は嘘つきということになるのだろうか?我々はペテン師なのか?それとも心が弱いのか?何年考えても、これらの矛盾が頭から離れることはなく、答えも見つからないでいる。いや、もしかして答えなど最初からないのだろうか?

真実はなく、許されぬことなどない。この言葉の中に答えがあるのだろうか?人は、あらゆる点で対極にある2つのものに同時になれるのだろうか?そう、なれるのだ。私自身がその証明ではないか。高邁なる理想と、野蛮なる手段。清明を聖なるものとして尊重しつつ、敵とみなした他者の生命は一瞬で奪い去る。

場所: ロマーニャフォルリ北東。

<かつて来たりし者たち>とは誰だ?彼らがここに来た理由は?なぜいなくなった?秘宝とは何だ?我々を導くための道具?あるいは瓶に入れて流した手紙?それとも、捨てられたガラクタに神の意志や意味を勝手に見出し、必死になって奪い合っているだけなのか?


場所: ヴェネツィアサン・ポーロ地区

ロベール・ド・サブレは死んだが組織は残っている。人目に触れる表だった行動は減っても、彼らが驚異であることに変わりはない。

かつて堂々と街を歩いていたときには容易な標的だったが、今や彼らは影にひそむようになった。追跡は困難になり、闇の中でどんな邪悪なことを企んでいるかも知れない。我々の仕事はこの先いっそう難しいものとなるだろう。すでにキプロスの動向について、不穏な噂が流れている。調べなければならない。

戦術を変える必要があることを、渡しは痛感している。それはすなわち、拠点となる砦を捨てることに他ならない。群衆の中で華麗な暗殺技を披露するようなことはもうないだろう。我々は目立たぬようクモの巣を張りめぐらせねばならない。過去とはまったく違うやり方で使命を果たすのだ。

だが、教団の儀式を捨てるように兄弟たちを説得しても、掟まで捨てよというつもりはない。掟こそがアサシンの証だ。失われた指でもなく、約束された天国でもなく、毒に対する禁忌でもない。我らは民衆に仕える者であって、慣習の奴隷ではないのだ。忍ばねばならぬなら忍び、毒を用いるしかなければ用いよう。指を切り落とさずとも刃が使えるならば、切らずにすませよう。そして入信を望む者には、嘘や目くらましによることなく、率直に話をしよう。我らは生まれ変わるのだ。

兄弟たちに、安全と平和のあらんことを

場所: フィレンツェサン・マルコ地区北東

私は思っていた、アウダなら私に休息をもたらしてくれるのではないかと。剣を置き、普通の男として暮らせるかもしれない。だがそんな夢は眠らせておくのが良いのだ。


彼女の顔を、脳裏から消そうと私は努める。だが思い出さずにいられない、彼女を連れ去ったテンプル騎士団を海上に追ったあの日々のことを。あと少しで間に合うはずだったのに。わずかな差で、私がもっと素早く行動していれば。だが、この腕にかき抱いたとき、彼女の命はすでに失われていた。見開いた両目に恐怖を凍りつかせたまま

私は、関わった者を一人残らず狩りだして殺した。だがそれを終えても何の喜びもなかった。満足も、解放感もだ。彼らが死んだとて彼女は戻らず、私の傷も癒えなかった。かつて彼女に抱いた思いは、誰に対しても決して再び感じることはない。そう私は思っていた

それが誤りであっのは幸運なことだ

場所: トスカーナサン・ジミニャーノ北西

人はどうして戦いを求めるのだろう?私は様々な動物の行動を観察してみた。生きたいという欲求が結果として他者を求めるようだ。手を取り合って生きることはできないものか?この世界は神によって創造されたというが、はたしてそうなのだろうか?暴力に飢えたおぞましい存在が創造したとしか私には思えないのだ。我々は混沌から生まれたのかもしれない。意図も目的もなく、時の流れの中にただ落とされた存在。まず自然界に強いられて生まれ、そののちに我々は人になったのだ。



場所: ヴェネツィアカンネレージョ地区南東

どんな主張でも、大きな声で繰り返し唱え続けていれば、やがては真実とみなされる。もちろん、同意しない者たちを黙らせ、駆逐することができたならば、という条件付きだが。反対意見をすべて封じることに成功すれば、残った主張が自動的に真理の座を獲得するものだ


この場合真理とは、客観的なものではない。そもその、客観的な視点などというものはあり得ない。文字通りの意味で、物理的に不可能なのだ。変動する要素が多すぎるし、考慮すべき分野も法則も多岐にわたる。客観的であろうと努めることはできるし、心理にすこしずつ近づくこともできるだろう。しかし、心理に到達することはできない。けっして

私は気づいた、テンプル騎士団が存続する限り、彼らは現実を自分たちの意に沿う形にねじ曲げようとするだろう。彼らとて絶対の真理などないということは、もしあるとしても人間の能力ではそれの到達しえないことを、認めている。だからこそ、その代用品として彼らは新たなる世界秩序なる教条を創作したのだ。全ては現実を彼らの願望に合うように作り変えるためだ。彼らの武器は、秘宝でも、人間でもない、。それらは道具にすぎないのだ。彼らの武器は概念だ。なんと賢い。概念を相手に、どう戦うことができようか?

概念は完全無欠の武器だ。物理的な形状を持たないが、世界に無数の変化を起こすことができる。それでも、しばしば暴力的な形で。信条を殺すことはできない。信じるものすべてを虐殺し、それが記された書物をすべて焼いたところで無駄だ。一時的に勢力を弱めることはできても、いつか必ず何者かによってこの世に再びもたらされるだろう。そもそも我らアサシンからして、太古から存在した教団を、アル・ムアリムが復活させたものなのだから。

場所: モンテリジョーニ中西部

写本10リンゴ


場所: モンテリジョーニ

アッティス。ディオニソス。ホルス。クシュリナ。ミトラ。イエス。彼らは物語には共通点がある。いや、似すぎている。聖なる誕生、迫害、信徒、数々の奇跡、死と再生

なぜだ?

もしかしたら、同じ神話が形を変えて繰り返されているだけなのか?言語や道具がすべて同じであるように、伝わる先々で時代に合うよう変容しつつ?これらの神話の源は事実か空想か、あるいはその両方か?すべて同一人物に由来するという可能性はないだろうか?すべて(エデンの果実)によって長寿を得た、たった1里の人間の話だということは?

かつてアル・ムアリムはイエスのことを生身の人間として語った。人身を操る技に長けていても、死を免れぬ人間だったと。だが、彼が間違っていたとしたら?神話の人物たちは実在していて、幾度と無くこの地上で生活したのかもしれない。だとしたら、彼らの次の訪れはいつだ?それとも彼らはすでに来ているのか?疑問はつきず、むしろ増えていくばかりだ

Location: フィレンツェサンタ・マリア・ノヴェッラ地区

写本12太陽系


場所: モンテリジョーニヴィラ

写本13アサブレの改良と技


アサシンブレードは長年にわたり我々の友でありつづけた。アサシンを象徴する武器というものさえいる。それはあながち間違いではない。実際、多くの暗殺はこの武器なしには成功しなかっただろう。だが、この道具も時代遅れになり始めている。そこで私は、指を切り落とさなくても使えるよう、改良のため研究を重ねてきた

改良点の第1は、敵の攻撃をそらすための新たな金属板を加えたことだ。この素材を仲間たちは新種の合金と信じており、その製法(この項に記してある)を発見したのは私の手柄だと思っている。
彼らには本当のことは教えないほうが良いだろう

私はまた、マリクと共同で新しい暗殺技を考え出した。岩棚のような高いところから身を隠したまま標的を倒す方法だ。動きとしては単純だが、絶大な効果がある。

第3の、そして最後の改良点は最も単純だ。もう一つの刃を加えるのである。最初のものと全く同じ刃だ。標的が2人いる場合で、しかも両方を倒さなければならない状況になったときのためだが、素材の入手が困難なので、制作できる数がごく限られている。誰に使わせるか、人選を慎重にしなくては

場所: 'ヴィエリ・デ・パッツィ.

人はあらゆるものを支配下に置きたがる。環境を意のままにしようとするの、持って生まれた本能なのだろ。しかし、他人に対する支配欲は、存在するべきではない。日々、多くの人が服従を強いられている。策略によって。また武力によって。そこまで行かない者たちですら、自分のせいは無価値だと感じさせられている。私は男に虐げられる女たちを目にしてきた。石を投げつけるように、よそから来たものに冷酷な言葉が投げかけられているのを耳にした。進行や行動の様式を異にするという理由で、苦しめられる人々を見てきた・・・


マシャフの山頂から外界を眺めながら、我々はよく議論をする。どうすれば不道徳な行いを止められるかのか?寛容と平等を説くことによって?教育によって?だが街を歩き、競売にかけられる奴隷たちを見るとき、私の心は冷える。妻を下女のように扱い、暴力をふるう夫たちに怒りをおぼえる。そして親元から引き離される子供たち…
彼らは誰かの利益のため遠い砂漠に送られ、太陽に灼かれて死ぬのだ。

そんな時、対話など何の役にも立たないという思いが私の心を支配する。そしてこれらの悪行を行う者たちを殺してやること以外、何も考えられなくなるのだ。

場所: ヴェネツィアサン・マルコ地区北東

写本15キプロス島


場所:モンテリジョーニヴィラ

16 - 30編集

<リンゴ> はかつてこの地上にいた者たちの存在をしめす証拠にとどまらない。その複雑なきらめく内部構造に、私は未来を垣間見たことがある。いや、そんなことがあるはずはないか。おそらく未来そのものではなく、起きる可能性のある出来事なのだろう。だが、どうすればそれを確かめられるだろうか?


私は自分が見たものについて、さんざん考えた。あれは必ず起きることなのか?それともあり得る未来のひとつに過ぎないのか?変えることはできるのか?試してみるべきか?しかし、未来を変えようとする試みそのものが、予定された行動なのだとしたら?

いつものことだが私は迷う。行動と静観の間で。どちらかを選択すれば変化は起きるのだろうか?それとも私に変えられるものなのか?迷いいつも私はこの記録を続ける。幻視した未来を確認するために。あるいは変化させるために。

場所: 'モンテリッジョーニ中東

私が幻視した中でも、とりわけ心を乱されたのは業火の幻だ…天を突くかと思われるほどの高い火柱が上がる。大地は揺れ、ひび割れる。山は裂け、大いなる金属の塔が折れて中にあったものがばらばらと降ってくる…そしていたるところで悲鳴が聞こえる。そのあまりにも悲痛な声は残響となって、私の耳に今もしみついている。

この惨劇は何なのだ?彼らの末路だというのか?(かつて来たりし者たち)が消えた理由はこれなのか?炎に包まれ、灰となったのだろうか?おそらくテンプル騎士団が探し求めているのは、この破壊をもたらす力なのだろう。それを振りかざし、服従を強要しようとしているに違いない。世界を滅ぼすことができる暗黒の力を彼らが手にしたならば、我々にもはや望みはない。

場所:' ロマーニャ、フォルリ北東

隠れ住み、沈黙するのは我らの勤めだ。秘密のうちに我らは歴史の道筋をつける。だが兄弟姉妹たちの中には、それを是としない者もいる。隠れることは間違いであり、秘密主義は使命の遅滞をもたらすと彼らは憤っている。だが彼らは、それがどれほど危険なことか、理解していないのだ。白日の下に姿を現せば、我らは強靭の烙印を捺され、攻撃の的となるだろう。それは間違いない。今までも常にそうだったのだから。人間について確信をもって言える事がひとつあるとすれば、それは言い聞かされてもなお学ばないということだ。身をもって思い知り、自分で悟るしかないのが人間だ。親切にせよ、寛大であれ、偏見を捨てよと他人に説いたところで、その言葉は相手の心に深く届くはるか手前で枯死してしまう。徒労なのだ。ゆえに我々は今のやり方を貫かねばならないのだ。


場所:' フィレンツェ サンタ・マリア・ノヴェッラ西

Zw-codex-19


伝説に有る金羊毛。二者の間には関係があるのだろうか?

私は治金の方法をさらに精密にし、今まで誰も見たことがないような防具を作ることに成功した

すばらしく強靭で、しかも軽く、まったく動作を妨げない

私の心は脅威と恐怖の間で揺れている。身に付ければほとんど無敵となるような防具は、戦いの様相を一変させるだろう

これを作り出したのは間違いだったかもしれない。製法を消し去るのが一番いいのだろうとも思う。これが敵の手に渡ったらと考えると、私はおののかずにはいられない…
場所: ヴェネツィア、カステッロ地区中東

単一の創造神という新興の強迫観念に取って代わられる以前の、様々な多神教について私は研究してきた。それらが共通して重視していたのは、恣意的な道徳ではなく、身近な自然現象を起こす力であったように思われる


朝には太陽が昇り、夕べには沈む。潮は満ち、また引く。草は生え、育ち、枯れ、時至ればまた大地より芽吹く。寒暖はくりかえし巡る。目に見えない何かの力が、すべてのものを地上にとどめており、投げ上げたものは必ず落ちてくる

こうした現象ひとつひとつが、かつては神々の力のあらわれとみなされた。そして、それぞれを司る、別個の神がいるとされたのだ。別個といっても、相互のつながりが否定されていたわけではない。あまたの神々や精霊たちが、ある種の秩序をもって、人間を取りまくこの世界を見えない手で動かしているのだ

欠陥はあれど、そこには万物を見つめ、分類し、説明することによって理解しようとする姿勢があった。だが今はどうだ。極度に単純化さrた説明に屈することが、万人に求められている。なんと愚かなことだ。あらゆる疑問、あらゆる謎に、たった1つの解答で足りるという信仰など。唯一神の光がすべてを支配しており、しかもその光は真実と愛だという。私に言わせれば、その光は人間の目を見えなくさせ、無知の闇の中で生きることを矯正するものでしかない

私は渇望する。いつか人間が不可視の怪物から自由になり、再び理性をもってこの世界を見ようとする日の来ることを。だが、新興の宗教はどれも信仰するのがたやすく、信じぬ者には恐ろしい罰を約束する。その恐怖が人々を縛り、最大最悪の嘘を退けることができない時代が長く続くことを私は危惧する。

場所: モンテリッジョーニ ヴィラ・アウディトーレ南東

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毒を作るには各地に産する多様な植物から摘出した成分を調合すれば良い。交易商や旅人から手に入れるしかない異国の植物については、記録が不十分なので、よりいっそうの吟味と研究が必要だ

蒸留には従来どおりの化学用具で事足りる。ただし、くれぐれも注意すること。皮膚から浸透する事も中にはあるからだ。不注意から命を落とすことになった者は過去にも多い。

以下に詳述する手順に従い、刃を中空にせよ。この加工によって金属内部に破損が生じると、刃の強度が弱まり、折れる可能性も出てくる

場所: フィレンツェ ロレンツォ・デ・メディチから

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この地図をどう考えればよいのだろう?世界の地図のようだが、大地が平面でなく、球のように丸いとは。まるでリンゴのようだ。そんなことがあり得るのだろうか?さらに奇妙なことに、見知らぬ大きな陸地がいくつも描かれている。

まだ発見されていない、人跡未踏お地ということか。いた、そこにも人間がいるのだろうか?我々と同じ人間が?違うとしたら、どのように違っているのだろう?私は知りたい。おそらく、いずれは船出することもできるだろう。

これらのはるか遠き土地へ

場所: トスカーナ サンジミニャーノ北東

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アラビア文字:北(هاجم) = 攻撃、 東(تسلق) = 登る、 南(ءبر) = 越える、 西 (قطر) = 対角
場所 モンテリッジョーニ ヴィラオフィス

ときには家族が恋しい日もある。少なくとも家族のことを考えてしまう日が。私の両親もこの砦に住んでいたが、家族の交流と呼べるものはほとんどなかった。ここではそれが普通なのだ。寂しく思ったとしても、両親がそんな感情を表すことは許されていなかった


私の方はといえば、少年期は訓練に明け暮れ、別れた両親を思う暇などほとんどなかった。二度と会えなくなったと聞いたときも、どこか他人事のようだった。アル・ムアリムが父代わりだったともいえるが、彼の情愛は薄く、心からのものではなかった。だが、それで不足はない、むしろそのほうが良い、と私は思っていた

いつか私も子供を持つだろう。教団の定めるところに従って。けれど、私は先人の轍を踏むつもりはない。私だけではなくアサシンの誰もが、許されるべきなのだ。親が子を、子が親を愛することを。アル・ムアリムは情愛の絆が人を弱くすると信じていた。命を捨てることにためらいが生じるようになると。しかし、真の正義のために戦うのであれば、愛する者たちのためにと思うことは、むしろ自らを犠牲とすることを容易にしてくれるのではないだろうか?

場所: ロマーニャ、フォルリ南

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場所: モンテリッジョーニ ヴィラオフィス

私はついに答えを得た。真実がわかったのだ。もう二度と、あのおぞましい物に触れるものか。金輪際、誰の手にも触れさせないのが一番だ。いっそのこと破壊してしまおうとしたが、あれは割ることも融かすことも潰すこともできない。皮肉なことだが、もし問いかけれたならば、<リンゴ>はどうするべきか教えてくれるだろう。しかし駄目だ。一度あれに頼れば、また頼りたくなるに決まっている。その誘惑に耐えねば。封印し、島に持っていくのだ。かつては敵地だったが、今は我らのものとなったあの島に。あそこには財宝も隠してある。それで良としなければなるまい。秘宝を手放せば他の者に見つかる危険があるが、持ち続けることはさらに危険だ。いずれは私も誘惑に屈するだろう。弱さゆえに。人間はみな弱いものだ。例外がいるのだろうか?私は多くの者を見てきた。その物語がここにある。この文書の中に。だが、それは行間ではなく、文字の下に隠されている。我々以外の者は、見ることすらかなうまい。自分の目で確かめるがいい。私や他のものたちには見えなかったものが、お前には見えるかもしれない。時は流れが新たな発見や進歩をもたらすこともあるだろう。そしていつの日にか扉が開き、使者が訪れるかもしれない。彼らは預言者を得るのだ。


場所: ヴェネツィア ドルソデューロ地区南東

人数が増えてきた。この砦をめざし、日々新たな者たちがやってきているのだ。男も女も、老いも若きも。出身もまちまちなら信仰も異なる。だが語ることはみな似ている。我らの掟の前半、「真実はない」を悟るに至って、ここに来たのだと


だが、結果として道を誤る者も多い。道徳心を失い、不安に怯えるようになるのだ。狂気にまで至る者も少なくない。我々が彼らを導き、回復を助けてやらねばならない。精神の空隙を別のおとぎ話で満たすことがないよう、知識を与えるのだ。彼らに答えを与えよ。だがその答えは、単純で容易なものであってはならない。人生とは複雑で困難なものなのだから。

場所: フィレンツェ サン・マルコ広場東

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成功だ!刃の構造を変えて小さな弾丸を発射できるようにする方法がわかった。その威力は絶大だ。遠く離れていても使える。正直に言うと、私がこの発見を得たのは、控えめに言っても危険な方法によってだ。精神を集中させ、ほんの短時間だけに限るなら、<リンゴ>を使っても大丈夫のようだ。

弾丸を戦闘に用いるのは、前例のないことではない。東方の国々で使われていることはすでに知られている。だがそれはずっと大型の武器で、我々の目的に合わなかったのだ。今回、私はそれを大幅に小型化し、手首に装着できる形に作りなおしたのだ

また、可燃性の粉末の製法にも改良を加え、容易に入手できる物を使えるようにした。この知識はきわめて危険なものだから、最も信頼できる者にしか教えないように注意しなければ

場所: ヴェネツィア カルロ・グリマルディから

東方に暗雲がたれこめている。恐るべき規模と強さを誇る大軍団の猛威にさらされ、すべての国が戦々恐々としているのだ。総大将の名はテムジン。チンギス=ハーンの称号を受け継いだ男だ。彼の軍団は疾風の如く進軍し、行く先にある土地をことごとく征服している。彼の目的がなんであれ、阻止しなくてはならない。私がもっと若かったら、自ら任務におもむいたことだろう。だが、私も歳だ。そろそろ後進に道を譲らねば。私と妻は息子たちと話した。旅には我々も同行する。息子たちが試練を乗り越え、脅威を食い止めることができるか見きわめるために


場所: ヴェネツィア サンポーロ南

遠からず私はこの世を去るだろう。時が来たのだ。それに気づいた私は、死を思いながら日々を過ごし、恐れにさいなまれている。この体を構成している物質が大地に帰ることは承知している。だが私の意識は?私という存在はどうなる?私はどこへ行くのだ?おそらくはただ終わるのだろう。来世などないのだろう。再生もない。ただ消滅するのだ。永遠に。


人生はあまりに短く、取るに足らないものだ。宇宙は我らのことなど一顧だにしない。我らの為したことも。善ではなく、悪を行ったとしてもそれは変わらないのだ。私が<リンゴ>を封印せず、それどころか濫用していたとしても、ここに至ってはなんの違いもありはしない。最後の審判が下りることもない。あるのは沈黙だけだ。そして闇がやってく。絶対の闇が…だから私は考え始めている、死の抱擁を免れるすべは、せめて遅らせるすべはないものかと

場所: モンテリッジョーニ居住区東

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Notes and references編集