DDS遺伝記憶エクスポート
題名:レナト・アウディトーレ1/1
時代:1355年
場所:モンテリッジョーニ、イタリア
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神話は奇跡となり、「聖なる巻き布」の姿で現れた。フランスのテンプル騎士の手から奪ったばかりの品だ。とても見たくなどないが、この目で確かめなければならない。別荘にいる我が兄弟に会う
兄弟たちによれば、エデンの布の持ち主、ジョフロワ・ド・シャルニーは何も気づいていない。精巧な偽物と入れ替えるために、多くの人間に大金を払ってきた。この厄介な品を歴史から消し去るのだ。
感じる・・・何かを・・・箱から布をとり出す瞬間に。悪意だ。腹に痛みを感じる。私は詳細を書き留めることにする
エデンの布には、人の形が焼き付いている。腕は横に、手のひらは前に。教会の記録によれば、外見は時間とともに変わっていくようだ。複数の人間か?何者だ?拷問された様子だ
素材は黄ばんでいて・・・古い。血の染みがついている。かつて傷からうつったものだろう
探し求めてきたものが手に入ったことには満足している。エデンの布をたたみ、箱に戻す。頭の中で、声が響いては消えていく。魂の声だなと勘違いをする者もいるかもしれないが、私にしてみればこの責務の重要性を証明するものでしかない
この壁で守られた我らの都市以上に、この忌まわしい品を人類の手から隠すのに適した場所はあるだろうか?
地中深く埋めた上で、誰も見つけ出さないよう手立てを施す。教会の記録を燃やし、宗教指導者たちには洪水が起きたと報告する。作り上げた者以上に欠陥を知るものなどいない
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(ドメニコとイサベッタの息子であるレナト・アウディトーレは、ありふれたアサシンだった。モンテリッジョーニがアサシンの本拠地になったのは彼の力によるものだけど。アウディトーレ家が本当に面白いのは、レナトの孫であるマリオとジョヴァンニからよ。 -イザベル・アーダント)