アサシンクリード:アルタイル・クロニクルズはNintendo DS, the iPod Touch/iPhone 4, Symbian Mobile, Windows Phone 7, and Sony Ericsson Xperia向けとして2008年にリリースされた携帯用ビデオゲームソフトである。 本作はユービーアイソフトにより公開ゲームロフトによって開発され、2007年11月13日にリリースの本編アサシンクリードの前日譚でにあたる第3回十字軍時代の1190年の中東を描いた作品であり、2008年2月5日に米国でリリースされた。グラフィックとゲーム機能を改善させたHD版が2009年4月23日にiOS用としてリリースされている。
ゲームプレイ[]
アサシンクリード:アルタイル・クロニクルズは、尋問やスリでのミニゲームや地図表示にDS特有のタッチスクリーン機能が利用されている。また本作は『プリンス・オブ・ペルシャ』スタイル、いわゆる2Dアクションゲームでステルスと戦闘がメインの使用となっている。
戦闘システムは、主に弱い攻撃と強い攻撃の2パターンを組み合わせで構成されている。剣やブレードの他に、クロスボウ、爆弾、煙幕弾、投げナイフが武器として使用でき、他にも移動の際にはグラップリング・フックで建物と建物の間を飛び移ることができる。
剣と体力はゲーム内で得られるオーブを集めることでアップグレードができ、剣の最大強化には合計300P、体力の最大強化には合計600P必要となる。スキルもストーリーを進めることで覚えることができる。またゲーム難易度はイージー、ノーマル、ハードの3つのがありストーリークリアでハードモードが解除される。
本作には別作品に登場する人物と同じ名前もしくは似た名前の人物が登場するが別人である。
ストーリー[]
1190年、第3回十字軍の戦争が聖地エルサレムを飲み込み、十字軍とサラセン人の聖地の奪い合いが激化していた。
帰還[]
アサシン教団のマスターアサシンであるアルタイル・イブン・ラ・アハドの旅は終わり、教団本部があるアレッポに到着した。しかしテンプル騎士団率いる聖ヨハネ騎士団の兵士たちが村を襲っていることに気づいたアルタイルは、彼らとその攻撃の指揮をしている隊長を倒してなんとか侵攻を食い止めることに成功した。その後要塞にいる大導師アル・ムアリムにカリスと呼ばれるアーティファクトの回収を命じられ、ダマスカスへと情報収集しに行くこととなった。
聖杯の回収[]
タミールの暗殺[]
ダマスカスに到着すると人々にシルクを勧めている支部長のラフィクを発見し、アルタイルは彼に合言葉を大声で伝えた。すると彼は驚きながらも自分の店へと案内し、アルタイルのその無礼で無頓着な行為に説教を浴びせ、テストとして街にいる「ある人物」を暗殺してくるよう命じた。その後ラフィクはテストに無事合格したアルタイルにテンプル騎士団と繋がりを持つ「奇妙」で裕福な商人タミールがダマスカスにいることを伝える。しかし商人の家が厳重に警備されていることからタミールと取引した男のミスバから情報を得ることを進めるのであった。アルタイルは彼の言う通りにミスバを見つけ拷問をし情報を得ると、商人の家に乗り込みタミールと対峙した。砂漠の神殿には3つの鍵が必要であり、詳しくはファジェラを頼る必要があることをタミールから教えられるとアルタイルは彼を暗殺し次の目的地へと向かった。
踊り子[]
その後市場にあるサーカステントを訪ねたアルタイルはファジェラに出会うことができた、しかし彼女は話すことを拒否し逃走、護衛のバドルと戦う事となる。大男を倒した後街にいる兵士達の目を掻い潜り、逃げた彼女を路地に追い込むと鍵についての会話となった。ファジェラはまず一つ目の鍵を渡すと残り二つの情報を持っている男がタイア(ティルス)の騎士団病院に捕えられていることを伝える。彼女は見返りとして浴場にいるアラートという人物の殺害を命じるのであった。
赤い病院[]
タイアに到着したアルタイルは支部長のハミッドを探していると、絨毯を売っていた彼に出会った。病院への入り方を知るためには病院前に行くしかないが二人での行動は怪しまれる為先ずは別々で病院に向かう事となった。アルタイルは屋根伝いに向かう事となったが、途中で兵士2人とクロスボウ兵のナジムと遭遇し戦闘になる。無事に着きハミッドと合流すると、彼から井戸の中から病院の地下に入れることを伝えられた。井戸に入り下水道を抜け、病院地下の高炉室に行くと聖ヨハネ騎士団フィラス大尉がいることに気づいた。アルタイルは彼を焼き殺して先に進み、騎士団秘密の墓地から院長ローランド・ナプーレのいる拷問室に到着して彼を暗殺。捕まっていた老人から2つ目鍵を入手すると、最後の1つはバジリスク卿が持っていることを知る。
秘密の宴[]
エルサレムに向かい支部長のカダールに出会ったアルタイルは、今日エルサレム国王が秘密の宴を街のどこかで開かれるという話を聞き、貴族の噂話が聞ける庭園へと向かう。そこではアイマンという地元の貴族からラクールの別荘で開かれるという情報を得た。別荘の砦に入るとカダールの部下と出会い秘密の入口を教えられ、そこから別荘への侵入に成功する。地下を進んでいくと出口の近くに、首元に鍵をぶら下げたバジリスク卿がいるのを発見した。ここで初めて2人が対面し、そして初めて対戦する事となる。鍵を奪ったアルタイルはそのまま逃走し、神殿への地図を探しに行った。
塔への襲撃[]
別荘から出たアルタイルはアサシンのハザドのいる店へと近づくと中から言い争う声が聞こえた。するとライオンハート軍騎士と部下2人がハザドを切り捨て地図を奪っていくところに遭遇したのである。奪い返す為に兵士達を追う事となり、砦に逃げ込む騎士を追いかけ、立ちはだかる兵士やクロスボウ兵、バジリスク卿の精鋭隊員を倒して追い詰めると、すでにエルサレムの塔に運ばれたことがわかった。塔にいくとアサシンに似た格好のマスターとその弟子である2人のテンプル騎士に遭遇。アルタイルは何度も騎士団への勧誘を受けるが拒み続け、その度に戦闘となった。塔の頂上に着くとマスターとの最後の戦いになり、その決着をつけたアルタイルは地図の入手に成功し、それをもとに神殿へと向かうこととなった。
砂漠の神殿[]
地図に沿って神殿へと到着したアルタイルは、すでに到着していた騎士団の兵士達を倒し神殿の最深部へと進んでいく。大きな入り口に向かうと巨大な斧を持ったバジリスク卿の精鋭隊員と遭遇した。彼を倒して入り口に到達するとバジリスク卿を発見する、だがすでにカリスは奪われた後であった。バジリスク卿はカリスの正体が女性であることを仄めかし、さらにアルタイルを罵倒、2度目の戦闘となるがアルタイルは途中で戦線を離脱するのだった。突然神殿が崩れ始めるがなんとか無事に脱出し、アルタイルは再びタイアに戻ることとなった。
騎士団の砦へ潜入する[]
タイアに着いたアルタイルは、支部長ハミッドより「騎士団の要塞に入るには捕われている2人の男性を開放する必要がある」と伝えられる。捕虜のいる海沿いの施設へと潜入したアルタイルは無事2人を解放。その後船倉に入ると3人目のバジリスク卿の精鋭隊員と遭遇する。彼を倒し先に進むとバジリスク卿と出会し3度目の戦いをする事となった。アルタイルは彼に深傷を負わすことに成功し、殺さない代わりとして「カリスはエルサレムにあり、騎士団がアッカを包囲している」という情報を得ることができた。さらにバジリスク卿はアッカの水道に毒を流して戦況を優位にする計画も明かすのだった。アルタイルはその場を去り、バジリスク卿が自分よりも早くカリスに着かないようにと、彼の使っている船を焼き払ってからアッカに向かうことにするのだった。
野営地に潜入[]
アッカに着くと騎士団の兵士達を倒し一時的に街を救った。その後兵士に変装して騎士団の野営地へと忍び込み、さらに中で学者になりすまして指揮官のいるテントへと潜り込んで彼を暗殺する。アルタイルは兵士たちに発見されるもその場にあったカタパルトを使って脱出するのであった。
裏切り者の発見[]
アッカを離れエルサレムに到着したアルタイルは、ドン・カルヴァッジョの別荘から出てきたテンプル騎士のサダッドとカシムとその部下、そしてカリスと呼ばれるアウダを目撃する。彼は密かにそのグループを追跡した後、アウダの救出に成功した。彼女と時間を共にしたアルタイルは徐々に彼女へ想いを寄せていった。そんな時彼女から教団の副司令官であるハラシュが裏切りテンプル騎士団と協力すていることを明かされた。アルタイルは真相を確かめるため教団本部アレッポに帰還することになったのだった。
船上の戦い[]
本部でハラシュを殺し、アウダと共に逃げるというアルタイルの計画は望んだ通りには進まなかった。本部に着くと、すでに騎士団とハラシュの配下のアサシン達が占拠しており、アルタイルはやむなく彼らを倒しながら裏切り者の元へと向かった。ハラシュとその部下を倒すことはできたが、アウダは騎士団に再び誘拐され、タイアの騎士団港に連れて行かれた。彼女を追跡するもバジリスク卿が行手を阻む。船上でバジリスク卿との最後の激闘が繰り広げられ、死闘の末にアルタイルは彼を倒すことができた。しかし、船内を探してもアウダの姿がなく、彼女は別の船に乗せられていたことを知る。アウダは後一歩のところで連れ攫われてしまうのだった。離れ行く船にアルタイルは「もう一度あなたを見つけてみせる!アウダ!」と叫んだ。船は地平線の向こうへどんどん進み、そして見えなくなっていった。
その後(本作では描かれていない)[]
夜間を問わず、アルタイルは地中海を探し回るも無駄だった。彼がやっと追いついた時にはもうすでに遅かった。彼女はテンプル騎士団に処刑されており、アルタイルは彼女の遺体をただ抱きしめることしかできなかった。彼女の死に怒り狂うアルタイルは復讐を決意。関わった全ての者達を一人一人追い詰め、そして消し去っていった。しかし彼は慰めを得ることはできず、その悲劇が麻痺し冷酷無慈悲な暗殺者を作り上げていった。またハラシュによってアレッポが陥落した為、大導師アル・ムアリムは教団本部はマシャフへと移したのだった。
心が不安定のままアルタイルは大導師アル・ムアリムの命により、マリク・アルシャイフとその弟カダールと共にソロモン神殿の秘宝回収の任務に就く事となった。
メモリーズ[]
『アサシンクリードⅡ』を除いたメインシリーズのDNAシークエンス同様、メモリーズという名でメインメニューからクリアしたメモリーを選択できる使用である。
チャプター 1:帰還『Coming Home』
チャプター 2:狩の始まり『The Hunt Begins』
チャプター 3:踊り子『The Dancer』
チャプター 4:赤い病院『The Red Hospital』
チャプター 5:秘密の宴『The Hidden Party』
チャプター 6:狙われた暗殺者『Kill the Killers』
チャプター 7:砂漠の神殿『The Temple of Sand』
チャプター 8:大きな怒りの壁『Great Angry Wall』
チャプター 9:毒の流れ『Flow of Poison』
チャプター 10:疾風『The Running Wind』
チャプター 11:聖杯『The Chalice』
チャプター 12:蛇の心『Snake Heart』
チャプター 13:常に終わり『Always an End』
ターゲット[]
- タミール
- アラート
- ローランド・ナプーレ
- 塔のマスター
- 塔の見習い
- ハラシュ
- バジリスク卿
データベース[]
キャラクター[]
- アサシン教団
- レバントアサシン教団
- アル・ムアリム
- ハラシュ※
- アルタイル・イブン・ラ・アハド
- ラフィク
- ハミッド
- カダール
- ハザド
- カダールの部下
- ハラシュの部下
- 教団協力者
- アウダ
- ファジェラ
- レバントアサシン教団
- 十字軍
- レバントテンプル騎士団
- バジリスク卿
- ハラシュ ※
- ローランド・ナプーレ※
- 塔のマスター
- 塔の見習い
- テンプル騎士リーダー
- レンプル騎士コマンダー
- サダッド
- カシム
- バジリスク卿の精鋭
- テンプル騎士団協力者
- ホスピタル騎士団
- ローランド・ナプーレ※
- フィラス
- リチャード王軍
- ナジム
- エルサレム王国
- ギー・ド・リュジニャン(間接的言及)
- シビーユ(間接的言及)
- レバントテンプル騎士団
- イスラム軍
- サラディン(間接的言及)
- 民間人
- 神
- ジン
イベント[]
- 第3回十字軍
- 聖杯の回収
- アッカ包囲網(1189-1191)
ロケーション[]
- アイユーブ朝
- エルサレム王国(間接的言及)
- アレッポ
- アレッポ要塞
- ダマスカス
- アッカ
- タイア
- テンプル騎士団病院
- テンプル騎士団の砦
- 死海(間接的言及)
- 砂漠の神殿
- エルサレム
- エルサレム塔
- ドン・カルヴァッジョの別荘
- ラクールの別荘
- 宋(間接的言及)
豆知識[]
- ロード画面に表示される可視性インジケーターとしてのアブスターゴ・インダストリーズのロゴから、アブスターゴアニムスが使用され何者かが記憶を見ているものであると分かる。
- 物語に登場する蛇は罠もしくは障害として扱われ、剣や箱を使って倒すことができる。
- iOS版のアサシンクリード:アルタイル・クロニクルズHDは2013年に配信が終了している。
関連サイト[]
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